目くそ鼻くそをそしる

そしる=悪く言う

「目くそ鼻くそを笑う」という古い諺がある。みっともない自分を棚に上げて人をのみっともなさを笑っている、つまり簡単に言えばどっちもどっちだから人のことをとやかく言うでないぞよ、という戒めである。

今朝はこれをもじって、「目くそ鼻くそを誹る(そしる)」という造語が浮かんだ。

目くそとは中国、鼻くそとは福島原発の処理水である。その心は?次の図を見てもらうと分かる。

 

韓国で「塩の買い占め」騒動、福島原発の処理水放出は危険か ...

実は処理水の外部放出は原発の宿命なのである。外部とは海洋か空気中である。空中放棄は金と時間がかかるからどこもやらない。希釈されてるとはいえ、海洋放出された放射性トリチュームは何万年も海洋に蓄積していき消えることはない。多くの国に原発があり、そのほとんどが海洋放棄をするのだから海水の汚染は進行する。海水の量が事実上無限だとは言っても海洋の放射性物質の濃度は増していくのは間違いない。後世代の人類に何らかの影響が及ぶのは免れないだろう。言っておくが、これは福島原発だけの問題ではなく原発全ての問題である。人類が原発を選択した瞬間に処理水汚染の憂いは必然的に付随する。処理水汚染が嫌なら原発を放棄しなければ問題は解決しない。そういうことである。